靴づくり序章⑤~つり込み~
靴づくりのだいご味。つり込みの作業。
これは、靴のアッパーという部分をラストに沿わせて靴の外側を作り上げる作業です。
この時、今までやってきた作業がここに繋がっているのね…💦という焦りにも似た感情。
上手くいかないのはそれまでの積み重ね!!ということが続々露呈します。

この写真は、中底の部分をラストに固定しています。
靴底の形に合わせて皮包丁で形を整えていきます。
皮包丁がうまく使えていないからか、なんとなくモサモサしています。
ここでも、未だにこの作業がどんなことに影響するのか見えないままの作業となります。

靴の中底の部分が出来上がったらアッパーをかぶせていきます。
そして固定。
つま先、かかとを固定して、そのあと小指側の一番でっぱりの部分、そして親指側の部分を工具で引っ張りながら釘で固定していきます。

この写真は師匠のやっているのをとらせてもらいました。
この工具の先の部分で皮をつまんで靴底に大きなヒダが出ないようにつりこむことがポイント。
表側もたゆまないようにしっかりラストに皮が沿う形になるようにつりこんでいきます。

ちなみにつりこむ前に踵側に、周りを薄くして水に濡らして柔らかくしたくしたこの皮をライニングとアッパーの間に入れて”芯”に。(これも皮包丁で加工)

つり込みの作業は、接着剤を付け、そこにつりこんで接着していく作業ですが、接着の不安なところはく釘で細かく固定します。
この作業で、ひだが盛り上がってしまってそのあとの工程で支障が出そうなところは
かなやすりでなだらかにします。
かなやすりで平らにできないところが出てくると、この先の靴底を接着する作業で最悪なことになるのです。。。それは後程(笑)
ここまででつり込み作業はおしまいです。
ここからが靴底の工程になります!
次回序章⑥では靴底の作業を…
