​REPORT

2017年8月24日、いきいき堂土居整骨院にて、いきいき堂整骨院森村会長と、
共同で商品開発を行っているからだクリエイトの中島さんにお話を伺ってきました。
商品開発のコンセプトである「足指を使うこと」について詳しくレポートいたします。

からだクリエイトの商品コンセプトについての森村会長のお話は、次第に体全体のお話へと発展。

 

もちろんこちらでの開発商品は、体全体に対してアプローチする商品だが、今回はその中でも足指を使うことの身体への影響や、筋肉のことなど詳しく聞くことができた。

 

商品開発の裏には、当然体への深い知識と診療の経験が込められている。

中島様からは、実際見てこられた方々の身体の状態などの話も盛り込んでいただきながらのため、取材している側に経験がないにもかかわらず、話の理解度はグンと上がった。

ホメオスタシス

 

しかし、足指を使うといっても、普段の靴の形状や日常の癖で、足指を使えている人が少ないのが現状である。

 

体の無意識の動きは主に常日頃と違うことに敏感で、“元に戻ろう”とする動きが主流となる。

要するに、靴を履いている足の形を脳が“普通である”と認識すれば、本来体のために足の指などを正常な位置や形にしていこうという行為自体が、脳にとっては“普段と違う”と認識されてしまいがちなので、癖をつけるということがすごく難しいのだとか。

 

そういった、体が“普段と違う”と反応し、もとの状態に戻ろうとすることをホメオスタシスといい、人間の身体には恒常性を保とうとする機能が備わっているのだ。

 

簡単に言えば、体にウイルスが侵入した場合、発熱をしたり嘔吐したりしてウイルスと闘う仕組みもホメオスタシスだ。異物が入ってきたことを異常と認め、正常な状態に戻そうとする力である。

 

要するに、足指を使うその動き自体が”普段と違う!”と反応した場合は、

“その動きは間違っている”という信号が送られるため、足指を上手に使えるようになるまで時間がかかるのである。

この形が恒常性(普通である)と体が認識するまでだいたい3週間~1カ月ほど(個人差もある)かかると言われている。

 

 

 

普段多くの人はほとんど足指を使わずに生活することで自然とかかと体重になり、

 

“後ろに倒れたら危険!という脳の信号で少し前のめりの姿勢となる。

(ゆるみのあるジーパンでわかりにくいが、膝が前に出て足の太ももの前の筋肉で体重を支え歩いている状態)

2017年8月24日取材レポート

足指(あしゆび)の重要性

 

(体の動かし方などについて骨格模型を使いながら説明をしてくださる森村会長)

足指(あしゆび)

「足指をしっかり使えるようになれば、人間が本来の持つ機能を発揮することが出来る。」

これは会長の話の中で何度も出てくるフレーズ。

 

足指を動かすことを、日々伝えているのだが、ほとんどの人が足指を使っていない状態で過ごしてるのだとか。

なぜ足指を使えていない状態の人が多いのだろうか。

 

森村会長は日本文化で培った“日本人の骨格”に西洋の靴の文化(形)が合っていない、という。

日本人の足の骨格は、甲は高く小指側はかなり薄い形状なのだ。

靴文化が長い国の人の骨格と、日本人とでは形がもともと違う。

そして日本人は骨格に合わないことはわかっていながらもその形の靴しかないために履き続ける。

現在日本で作られる靴はドイツやイタリアの文化の歴史からその形が生まれたため、日本人の“足にピッタリ合った靴”というものは、存在しないといわれている。

その合わない靴を無理に履き続けた結果、足の形に異常がみられるようになる。

 

例えば、外反母趾や内反小趾などがその異常である。

 

外反母趾は足の親指が内側に入り込み、親指の付け根部分の骨が外にせり出しているような足の変形(写真あり)。激しい痛みが伴う方もいる。

内反小趾は小指が内側に入りその付け根が突き出たような外反母趾とは逆側になる。それほど痛みは初期の段階では発生しないが、重症になれば痛みで歩くことが苦痛になる。

外反母趾画像(社団法人整形外科学会ホームページより)

靴の形状がもたらす影響は大きいが、それだけではなく、今は畳の部屋が少なくなり、主に硬いフローリングの上を歩く生活や、裸足で遊ぶことが少ない住環境などから、4歳の子供の足にも内反小趾が見られたり、スポーツしている中学生などは幼少からの合わない靴での過度のトレーニングで外反母趾が多くみられるようになったとのこと。

 

外反母趾という足の変形は、主に問題視されていたのは先の細い靴やハイヒールを履く世代の女性のイメージだが、実際はスポーツする子供たちにもみられる異常となってしまった。

 

では実際は“本来の足の骨の形状”というのはどのような状態なのか。

足のアーチ

 

足の指の骨は、くるぶしから先にかけては26個の骨がある。

イメージで言えば、その骨は関節によってつながり、正確な動きを続けるとしっかりとしたアーチをえがくはずだ。

 

手のひらを下に向けて脱力した時、手の骨格は自然にだらんと下へ向く。

足も同様に、足指の骨も地面に向けてだらんとした感じになるのが普通の状態だが、ほとんどの人は足指が反ってしまっていてきれいなアーチをえがくことが出来ない。

 

足のアーチ(社団法人整形外科学会ホームページより)

アーチがあることで、足裏の三か所がしっかり地面につくようになる。

その三か所は踵、足指の付け根、足指である。

足指を使えるようになるとこのアーチも整ってくるのだが、しっかりと地面を踏みしめて足裏に刺激を送ることが、非常に大切なことなのだ。

メカノレセプター

 

よく体幹、という言葉をきくのだが、一体体幹というのは何か。

体幹を整える、体の軸を整えるとは一体どういうことなのか?

 

片足で立って○○秒や、ストレッチで整える方法などいろんな情報があるのだが、

森村会長は「体幹=平衡感覚」という考え方だ。

 

平衡感覚は、足の裏の三か所がしっかり地面について脳に信号を送ることで養われるそうで、平衡感覚をつかさどる“メカノレセプター”というセンサーが足裏に存在していて、

メカノレセプターを使うことが出来ないと、平衡感覚を失い転倒やつまづきの原因となりうるのだそう。

 

メカノレセプターについては、理学情報ジャーナルによると

「2足歩行を行うヒトにとって、足底には感覚情報を集積する機械受容器(メカノレセプター)が多数存在している。メカノレセプターは、常に変化し続ける身体重心の動揺と床面との関係につき、床反力として求心性情報を提供する。足底感覚が障害されることにより、この求心性の情報入力が阻害され、静的・動的なバランスが障害される。」とあるように、やはり足裏をしっかり床面に設置させることがとても重要なようだ。

 

転倒が原因で亡くなる人は年間7千人を超え、交通事故死を上回る。

 

高齢者の場合は介護が必要な状態になったり、認知症の進行につながったりと健康に重大な影響を及ぼすことがあり、甘く見るのは禁物だ。

今年4月には医師らが日本転倒予防学会を立ち上げ、

「転倒を社会全体の問題ととらえ、予防に取り組む必要がある」(日経ヘルスUP「交通死より多い高齢者の転倒防げ」) と訴える。

このように死亡原因として交通事故死を超えるなど、転倒やつまづきが問題視されはじめ、

足指を使って立って歩くことの重要性や注目度も上がってきている。

だから膝は前に突き出して、足はうまく上がらず主に伸筋(足の前側にあり、足を上にあげる筋肉)ばかりを使って歩く癖がついてしまう。

一方、足指を使う状態は、先ほどとは逆に、当然足指に力が入ることで前のめり気味になるのだが、

その姿勢をとると今度は

 

“前に倒れたら危険!”という信号を出すため、重心を後ろ側へと持っていくようにサインを送る。

そのことで本来なら歩く際にしっかりと使われるべき筋肉の屈筋(太ももの後ろ側にあり、足を前に出すように動く筋肉)がしっかり動くようになり、バランスのとれた歩き方となるので、体幹も整うようになっていくのだ。

いきいき堂の提案

 

上記までのような考え方を元に、からだクリエイトと共に続々と商品開発されているいきいき堂。

 

その中でも手軽に自身の日常生活に取り入れやすいものとしてはインソールや靴下があるのだが、

その商品一つ一つに、体全体、頭のてっぺんから足指の先までの知識と経験が詰め込まれて

いるのだ。

他にも取り入れやすいものとして、からだクリエイトのホームページで見ることのできる

『いきもの体操』というものがあるのだが、

一般の人がなじみやすい“いきもの”の動きを取り入れた体操になっており、実際に体を動かすときにも、自分の身体の動きと動物の動きをイメージしやすく、楽しんで取り組めるような体操だ。

森村会長にこの体操に取り入れた“いきもの”についてのお話をお聞きした。

 

体操に出てくる生き物は「サメ」「とかげ」「ライオン」「アシカ」「馬」。

 

まず人間の進化の過程は諸説あるが、森村会長は「魚類→両生類→爬虫類→哺乳類→ヒト」という説から、いきもの体操に取り入れた生き物も魚類や爬虫類などを意識的にピックアップしたとのこと。

 

要するに、進化の過程でヒトは関節全部を使って動くことが出来なくなったが、本当は魚のようにヒレや腰を細かに動かすことが出来るはず!という考え。

 

関節や筋肉の正しい動かし方ができるようになれば、ヒト本来の最大の機能を発揮できるということである。

 

その中に“足指を使う”という一部分があるのだ。

 

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森村会長は、「死亡原因」の上位に上がるような“転倒”などを防ぐ近道として、日常に取り入れやすいものをどんどん提案していきたいと、からだクリエイトの中島さんとともに、日々細かなことからコツコツと実験を重ねている。

治療家として診療にはもちろん力を入れるがそれよりもしっかり日常からの動きにこだわり患者さんと寄り添う姿勢が開発商品にも直結している。

足指に関することだけでも、素晴らしい情報量で、ここに書ききれないほどの深い知識をお話しくださったのだが、体に耳を傾ける一歩として足指にアンテナを張ってみるのはどうだろう。

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下記には

開発商品と「いきもの体操」のYouTubeリンクを掲載します。

 

・からだクリエイトホームページ(商品紹介)

http://karadacreate.com/

 

・いきもの体操YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=M76desIog_E&feature=youtu.be

 

・いきいき堂ホームページ

http://www.ikiikidou.co.jp/

(実演販売でも「足指が使えるようなる!」と大好評のKCソール)